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2005年12月14日 (水曜日)

そとあそび

「あっくん、休み時間外であそんでるか?」

「あそんでない」

「なんでや?」

「だって、遊ぶ人いないもん」

「なんで?」

「みんな九九やってるから」

「え?」

「まだみんなうかってないんだよ」

まだ合格していない子供は休み時間もずうっと九九をやっているらしい。

九九のテストも大事だとはおもうけど、バランスってものがあると思う。

「子供は外で遊ばなあかん!」

「だって寒いし」

「子供が何ゆうてんねん。おとうさんの子供のときは外で"縄跳び"したり、"たこのすいつき"したり・・」

「何?"たこのすいつき"って」

40年ぶりくらいに意識の上にのぼってきた・・・"たこのすいつき"って、どんなんやったかな。

「そんな昔の遊び知らないよ」

「教えたるやん」

「そんなのみんなやらないよ。だっせーっていうよ。」

「だっせー?」そんな言葉は大阪弁にはない。そんな言葉をいまの大阪の子は使うのか?

「だっせーっていうかどうかわからんやろ。いっかいみんなに教えてみ。」

「だっせーっていうに決まってるよ」

「あほ、いっかいゆうてみ」

お父さんの時代にはゲームもおもちゃもないかわりに、体を使ってみんなで遊んだ。

寒いからあそばないなんて考えられない。

「よし、ちゃんとルール思い出しとく・・・」

どんなんやったかな。

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2005年12月12日 (月曜日)

交替

風邪で早退し、夕方寝込む。

気がつくとよめさんが子供達をふろにいれていた。

あがる時間にあわせ”カズぼん”を迎えにいく。

ところが、タオルでくるもうとしても手をはらいのける。

「このぉ、」と強引につれていく。

寒いからはやく着せてやらないと、とは思うけれど、

勝手にうごきまわりよる。おいおい、どこ行くねん。

こりゃたいへんだ。シャツを着せるのだけでも一苦労だ。

うごきまわるので紙おしめのテープがとめられない。

よめさんのたいへんさがわかった。

「やってもらうんだから、もっとおとなしくしなさい!」と冗談とも本気ともつかない口調でよめさんはいつも文句をいっている。

まあまあ、1歳の子供なんだし・・・と横で聞いていたが・・・これはしかたないか。

「カズぼん、あがるよー」と呼んで、なかなかよめさんが迎えにこない時ちょっと怒ってしまう自分がかなりはずかしい。

おふろにいれるのは、いいとこどりである。

これからも感謝を忘れず子供をふろにいれさせてもらおう、と思ったのであった。

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2005年12月11日 (日曜日)

ふたりだけ

きょうは事情があり、おふろは”カズぼん”だけ。

いつも自分が湯船につかり、よめさんが服を脱がせ、手を引いてつれて来る。

風呂場にはいってくるときはとてもうれしそうだ。

浴槽の中から手を伸ばしてだきあげ、膝の上にこちらをむいてすわらせる。

すると、うれしそうな顔がちょっと普通の顔になる。

面と向かって照れているのだろうか?

そういえば”あっくん”が小さい頃はふたりだけではいっていた。

たしかあのころは、自分と同じほうを向いて膝の上にすわらせていた。

顔があわないようにして、ふたりで何かおもちゃとかで遊んでいたと思う。

たぶん、ちょっと照れくさかったからだろう。

それに、そんなに子供に話しかけた、という記憶もない。

ことばもわからない子に何をしゃべればいいかわからなかったし。

いまはちがう。

自分も歳をとったのだ。

ふっと、父親というより、おじいさん?がちょっとはいっているかなと思う。

「おお、そうかそうか」とまるで孫をあやすようにしゃべっている自分に気がつく。

やがて、いつもは出さないのだが、上の子たちがおふろであそんでいたおもちゃをいくつか湯船に浮かべる。

はじめて手にするゾウやサメの人形。

すると、私の膝をおりて浴槽のへりにそれらのおもちゃを並べだした。

ゾウをちゃんと、ゾウとして立たせている。

たんなる物体ではなく、4本足で立つものとして認識しているのだ。

やはり、1歳でもいろいろ見て、分析しているのだ。

通じているのかどうだか、つまるところわからないけれど、

ちゃんと面と向かってしゃべりかけないといけないなと、あらためて思う。

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2005年12月 9日 (金曜日)

カズぼんの真顔

「あーあ、だめじゃない、カズくん」

膝にまたがってこっちをむいてすわっているカズぼんを

ひょいと抱き上げ浴槽の中へ立たせてみると、

ふらふらとお湯の中を歩いて、湯沸かしのスイッチをさわりはじめ、

そして、偶然スイッチを切ってしまった。

”こーじ”も私にあわせ、少し怖い声で言った。

「カジュ、だめでしょ」

すると、

いつも、なーんにも考えていないような顔をして無邪気にいたずらしている”カズぼん”の顔が、一瞬、真顔になった。

そういえばこの子は、食卓でいたずらしているとき

「あ、それダメ!」

と、こちらがいうと、すぐにわかったように手を離し、また別のものをさわりに行く。

私と”こーじ”の、いつになくこわいようなしゃべり方を聞いて、この子は事態をのみこんだのだろう。

少年のような真剣な顔だった。

「しまった・・・」とでも思っているのだろうか。

それとも、「いや、僕は悪くないんだ」と主張しているのか。

1歳でも、ちゃんと相手の顔を見ているんだ。

私が話しかける、その言葉の調子や表情を何食わぬ顔でいつも観察しているんだ。

もしかしたら、しゃべっている内容まで、ほんとうは全部理解しているのか。

”カズぼん”の真顔を見て、一瞬でいろんなことを考えてしまった。

”カズぼん”が水道の蛇口をさわっている間に自分の体を洗おうと浴槽から立ち上がると

ものすごい勢いで向き直り、こちらに抱きつきに来る。

おいて行かれると思っているんだ。

あー、やっぱり、1歳。かわいい。

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2005年12月 7日 (水曜日)

九九その後

先日、「もうできない、おぼえられない!」

と”あっくん”が半狂乱でうめいていた。

「気にせんでええ、そのうち憶えられるから。」

となぐさめていたが、今日おふろではなしを聞くと

「くだりまで全部言えたのはクラスで自分だけだよ」ということだ。

こっそりがんばっていたのだ。

心配して損した。

でもねえ、”はちし”、とか”はちく”、とか、ちがうやろ?”はっし”、”はっく”、でいいやん。

・・・・・・

だめらしい。”はちし”、”はちく”、なのだと。

あっくんの担任は、”月亭はちほう”、とか、”はちほうふさがり”、とか言うのか?

そんなことを子供に言ってみてもしかたないけれど・・・・

ただ、担任の先生はみんなに九九の試験をうけさせるため、授業中はもちろん、休み時間もずっと教室にいて児童の九九を聞いているそうだ。ご苦労様だ。頭がさがる。

「このまえ九九を聞いていたのでトイレに行けなかった、って、言ってたよ」

そうだろ。それが小学校の先生の仕事だ。・・・しかし、よい先生のようでよかった。

はい、次はこーじ。

「こーじ、きのうも頭あらってないから、今日はあらうで。」

「こーじ、自分であらえる」

「あほな、そんなはずないやろ」

「こーじあらえるよ」

がんこな3歳である。

「じゃ、あらってみ」

勇気ある3歳はシャワーの水滴の中へあたまをつっこんだ。

「おお!」と自分。

「こーじすごい!」とあっくん。

得意げだ。

しかし前髪にシャンプーが残っている。

そこにシャワーをかけてやると、

やはりパニック・・・

泣きそうになったので

「すごいねー」

と拍手をしてやると、泣きやむ。

みんな、1日1日と、おとなにちかづいていく。

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