« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006年1月23日 (月曜日)

水鉄砲

「ぶぅわはっ!」

「どうしたっ!」

今日は”あっくん”とふたりだ。

”こーじ”も”カズぼん”も風邪気味なのでおふろはおやすみ。

「はいるーうう」

”こーじ”が泣いているのが聞こえる。

しばらく黙ったままの男二人。

「あっくん、こんなんできるか?」

両手を少しずらしてあわせ、親指のつけねのすきまからお湯を噴水のように出してみせる。

じつは自分もそんなに上手にできるわけではない。

「おとーさんの子供のころにはじょーずにする人がいてたなあ。」

そう、会社の社宅の共同浴場。

いろんなおにいさんたちが、いろんなことをしていた。

洗面器の口をふたつあわせ、なぜかあいだにタオルをはさんで”浮き”にする。浴槽が大きかったからぷかぷか浮かんで楽しかった。

両手でする水鉄砲にもいろんなタイプがあった。ほんとうに指の先から出すことができる人もいた。どうやってたんだろう?

窓から浴場を管理するおっちゃんが時々のぞく。

「こら!パンツはいたままふろはいってんのは誰や!」

夏、子供達はみんな日焼けして、水泳パンツのあとがくっきりついているのだ。

楽しかった・・・

・・・・

あ、この子は生まれたときからうち風呂か・・・

風呂で友達と遊んだことなんて一度もないのだ・・・

”おふろぱぱ”は、友達の役割もしてやらなければ。

「ほら、あっくん、こんなに飛ぶで。ほらほら、こっちからも出てるやろ。」

「・・・・」

「あっくんできるか?やってみ。」

「できない。やれない。」

くるりとむこうを向いた。

この子は小さいときから、うまくやれないと機嫌がわるくなるのだ。

できないことが我慢できない。だから、できないと思ったことは、やらないのだ。

しばらく向こうを向いてうつむいている。

あきらめた。もう、それ以上はちょっかいをかけない。しつこいときらわれるのだ。

しばらくすると

「ぶぅわはっ!」と突然”あっくん”が大声を出しのけぞった。

「どうした?」

「急に顔にいっぱいとんできた。」

「ん?」

見ると向こうを向いて胸の前で手を合わせている。

こいつ!こっそり練習していたのか!

なんと、負けず嫌いなやつだ。

誰に似たんだろう?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月22日 (日曜日)

3兄弟

「もう誰かあがる?」

ふろの外から”あっくん”が聞いた。

「まだあがらへん。あっくんもはいっておいで」

ひさしぶりに3兄弟がおふろであそんでいる。

よし、3人いっきにかたづけるぞ。

1歳5ヶ月の”カズぼん”を浴槽の中においておくのはまだ危ない。

好奇心一杯に動きまわる”カズぼん”はすぐにバランスをくずしてたおれそうになるから。

「こうじ、からだ洗うからあがってきなさい。あっくん、カズぼんたのむで。」

「わかった。・・・ほらほら、カズ、こっちだよ。だめだめ・・・」

よし、”こーじ”できあがり。次は・・・、”あっくん”

「こーじ、おふろはいって。カズぼん倒れんように見といてや。」

「わかった。」

「あっくん、おいで。」

「うん、でも、心配だなー。」

おおーっ!さすが8歳。おにいちゃんの自覚いっぱいだ。

「こーじ、ちゃんと見てや。」

わがまま4歳、大丈夫かな・・

「うん。・・・かじゅー、おさかなつってるの?だめだめ、食べちゃだめ。」

おおおおーっ!”こーじ”!きょうはおにいさんやないか!

”カズぼん”をよめさんにわたし、”あっくん”があがって、最後に”こーじ”と二人になった。

白い入浴剤のお湯の中に”こーじ”の”おにーさんの笑顔”。

「さんじゅうご、さんじゅうろく、さんじゅうしち、さんじゅうに・・・」

それじゃ終わらないね。

「もうくたびれた?じゃ、あがるか?」

「うん。おとーさん、おさきにね。」

えっ?

おさきに、か・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月15日 (日曜日)

反抗期?

「あっくん、おとつい3階から飛び降りて死んでやるって、おかあさんにゆうたらしいな?」

「え?・・・忘れた。」

「なんでや、そんなん忘れるはずないやろ。」

「忘れた。今日は2階から飛び降りるって言ったけど・・」

「ゆうたんか!なんでや。なんでそんなことゆうんや?」

「・・・・・」

「誰かの真似か?それともあっくんのオリジナルか?」

「まねじゃない。」

「なんで、そんなことゆうの?学校でもゆうてるんか?友達に”遊んでくれなきゃ死んでやる”とか?」

「言ってない。」

「先生にゆうてるのか?おとうさんにはゆわへんやろ。おかあさんだけか?」

「おかあさんだけ。」

「おかあさんやったら、そうゆうたら、ゆうこときいてくれるんか?」

「聞いてくれない」

「おとうさんにゆうてみ。さっさと飛び降りろ、てゆうたるから。」

母親には思い切り甘えているようだ。母親だけが甘えられるところなのかな、やはり・・・

にしても、簡単にそんなこと言うって・・・・

昨日よめさんから「”あっくん”が『飛び降りて死んでやる』と言った。どうしたらいい?」という話を聞いたとき

「見といたるからはよ飛び降り、ゆうたれ。」と言っておいたのだが、風呂からあがり話を聞いてみた。

・・・・・・・・・・

「そうよ、お茶ほしい、っていうから、まだできていない、と言ったら、お茶がないなら死んでやる、って、そこの窓あけてわめいて・・」

「で、どうしたん?」

「はやく飛び降り、って」

「おお!ほんで?」

「やっぱりやめる、痛いから、だって。」

チャンチャン

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月14日 (土曜日)

こーじの九九

”あっくん”が買ってもらったおふろ用の九九の表。

”カズぼん”はおもちゃとして、”こーじ”は本来の目的で、とリあいっこしている。

”あっくん”が九九を覚えようとがんばっているのを横で見ていて、”こーじ”も知らず知らずにそのうちのいくつかを覚えてしまい、興味を持っているのだ。

たとえば2の段は2×6=12まで覚えているし、ほかのも語呂のよいものはあたまにはいっているようだ。

わたしと”こーじ”と”あっくん”の3人で問題の出し合いをした。

”あっくん”は人間ができているから(?)ちゃんと”こーじ”が覚えていそうなものを出題するので、順番に問題を出しても7周か8周くらいはまわる。

まさか、と思っているものをちゃんと”こーじ”が答えるので

「こーじ、すごい、すごいねー!」と私が驚きの声を上げる。

すると”あっくん”が

「小学校2年になっても覚えていたらすごいけどね。」と冷静に言う。

そうか、たしかに。”あっくん”だって小さいとき「寿限無」を全部言えてたもんな。

そりゃそうだよね。覚えているわけないか。

”あっくん”おとなやな。

親バカでした・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月10日 (火曜日)

3回?

「あっくん、最近いつあたま洗った?」

いつもどおり"カズぼん"と"こーじ"が先にはいり、2人が上がったあとにはいってきた"あっくん"に聞いた。いつもは"あっくん"を残して自分が先にあがるので、あたまを洗うのは本人にまかせているのだ。

「昨日あらった。おかあさんが。」

前日は私の帰宅が遅かったため、子供3人まとめてよめさんがいれてくれていた。ご苦労さまだ。

「おかあさんはあたまからお湯をザバッてかけるんだよ」

"あっくん"は小さいころから水をこわがって頭を洗うのがたいへんだった。

今でこそ自分で洗っているが、私が洗っているころでも"頭からザバッ"、はなかったし。

一度など、無理矢理流そうとしたときに緊張のあまり鼻血をだしてしまったこともあった。

「おとうさんそんなんしたこと1回もないやろ?」

「うん」

「どっちがいい?」

おとうさんがいい、って、言って、くれへんかな・・・・

「え?・・・どっちでも・・」

気をつかっている。

「でもいつも3回なんだよ」

「えっ?何が?」

「ザーッて流すのが3回なんだよ、いつも」

「えっ?どういうこと?もっと少ない方がいいの?2回がいいの?1回?」

「ちがう、多い方がいいの」

「へー!気持ちいいもんな。」

ちゃんと成長してるんだなー。

「って、ことは、4回?」

「うん」

「5回とか6回とかのほうがいいんやな。」

「えっ?、それは・・、4回以上はイヤ」

ははは、微妙なものである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 8日 (日曜日)

おおきいにいちゃん

「"こーじ"もう寝てしまったから"カズぼん"と"あっくん"ね」

この組み合わせは、はじめてかもしれない。

「今日は登別」

最近は入浴剤を入れるのが我が家のブーム。もらいものだけど。

白いお湯のうえに"カズぼん"の顔が浮かんでいる。今日も二重まぶたがかわいい。

しばらくするといつものとおり膝からおりて水道の蛇口へ。

"あっくん"とふたり、ちょろちょろおちる水で盛り上がっている。

でもいつもと違う。

「はい、"カズぼん"、こっちね、つめたいお水。」

あっ・・さすがおおきいおにいちゃんだ。

いつもの"こーじ"とは全然違う。

「こっち、ほら、あ、だめだよー、そうそう」

"あっくん"は8歳。おにいちゃんの"風格"を感じる。

・・・・・

4歳の"こーじ"は、まっかなほっぺたをしてコタツで寝ていた。

わがまま放題の君は、まだしばらくは、"ちいさいおにいちゃん"にはなれないかな。

・・・君もかわいいから、いいんだけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 6日 (金曜日)

やわらかいからだ

「うをわあーっ!」

これは私の叫び声。

仕事から戻り一息ついて、子供を風呂に入れるため裸になって浴室へ。

・・からっぽ・・

「湯がー!」

「あー、またやった?」と嫁さんの声。

「こーじ、服着なさい、はやく、服、ぬがない!あー、寒い!さっむー!ううう」

「どーしたの?」

「お湯がない。はやく服着なさい。」

まったく。

2階の台所から1階の風呂に湯をいれることができるのは便利だ。

ボタンひとつだから。

だが、だから勘違いも起こる。

風呂を洗って、栓をしたかどうか・・・

子供3人相手に夕食の支度をしながら風呂の用意。

ああ、たまに失敗しても、しかたないか・・・

って、あかんあかん、さむいって。

・・・

冷えた体を湯に沈める。

「あー、さむい!あつい!ううううう・・あー、気持ちいい・・」

湯から出て子供を洗うのが寒い。

"カズぼん"を洗って、いつもならそのあと湯に入れてあたため嫁さんにわたすのだが、今日は続けて”こーじ”も洗ってしまおう。

”カズぼん”が冷えてしまうので、思い切ってひとり湯船に立たせておこう。

”こーじ”と私が外にいて、”カズぼん”を湯船に立たせた!

そのとたん、

ひとり置き去りにされると思ったのか、”カズぼん”はものすごい勢いで顔の高さの浴槽のへりに手をかけ、さらに左足をあげて、なんと浴槽をまたごうとした!

「からだやわらかー!」

思わず言った。子供ってすごい。1歳のからだ、おそるべし。

8歳のあっくんは、これは普通の子より体がかたい。小さいときはやわらかかったように思うが。

もしかしたら、小さい子は何でもできるのかもしれない。

ピーターパンやったか、赤ん坊は空を飛ぶことになっていた。

なんとなく発想が理解できる。

成長するにつれて、だんだんできなくなって、だんだん普通の子供になっていくのか・・・

えっ?

いいやん、それで。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年1月 5日 (木曜日)

蛇口

「うーっ!」

「あーっ!」

"カズぼん"が水道の蛇口を相手に遊んでいる。

出口をさわるとパイプの中にたまっている水がちょろちょろとこぼれだしてくる

それがなんとも楽しいらしい。

いつも私の膝の上に座っているのに

最近は自分から膝を降りてお気に入りの蛇口にちょっかいを出している。

生まれてから一度も切らなかった髪を、昨日うちのアマチュア理髪師に断髪(散髪ではない)され、すっかりただの「いたずらワルガキ」になってしまった"カズぼん"が

4歳になってますますわがままになってきた"こーじ"と一緒にきゃあきゃあはしゃいでいる。

夢中になって"こーじ"が"カズぼん"を押しのける。

「こら、こーじ。何するねん!」

「だって"カズぼん"が・・」

「"カズぼん"はまだ小さいんやから」

この無敵の4歳にまだおにいさんらしさを求めるのは無理か・・

風呂からあがり、

夕食のテーブルで箸をもったままいち早く眠ってしまったのは"こーじ"であった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »