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2006年2月28日 (火曜日)

切れてる?

「はい、どっち?」

”あっくん”が小さいころからおふろに浮かせていた青いスーパーボール。

どちらの手にかくしているかあてさせる遊びを子供たちにさせていたら、このごろは”こーじ”がそれをわたしにやってくれる。

でもねえ、小さな手からボールが見えてるよ。

何度やってもあてられて、つまらなくなってきたころ、”カズぼん”がボールを奪い取った。

「ああーん、ああん!」

わめきながら”こーじ”が取り返そうとする。

「こら、こーじ、だめ、いいから、貸してあげ。」

「でもー、こーじの。」

「こーじ、切れてる?」

「どこが?」

「こーじっ!・・切れてる?」

あっ、と”こーじ”が気づいた。

「切れてないです。」

人差し指を顔の前に立て左右に振りながらニコニコして答えた。

”こーじ”はたぶん、お笑い芸人になるだろう。

・・・・・

”あっくん”が滑り込んできた。

「あっくん、切れてる?」

「知らない。」

「あっくん、だめじゃーん。」

と、”こーじ”が”あっくん”の頭をパシンと叩いた。

かなり強く。

”あっくん”は怒らなかった。

「こーじ!なにするんや!」

私が叱ると、突然火がついたように泣き出した。

「どうしたの?」

よめさんが扉の外から聞いた。

泣きながら”こーじ”がふろからあがっていく。

ぜんぜん泣きやまない”こーじ”に

「こーじ、切れてる?」と聞いてみた。

さすがに泣き続けている。

しかし、よく見ると、うぇんうぇんいいながら人差し指を振っていた。

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2006年2月18日 (土曜日)

ムツカシイとしごろ

「あしたなんかあるか?どっかいこか?」

土曜なので早い時間に帰宅。

そして明日の日曜は久しぶりに1日休みだ。

じつは”こーじ”はろくにボールも持てないくせに「ボーリング行きたいなあ」といつも言っている。

”なんとかワン”でもらったボーリングのDVDをしょっちゅうみて、

「ガターをこわがらないで!右から2番目のスパットを狙って!」とわけもわからず台詞をまねしている。

”あっくん”もボーリングは大好きだ。

「あっくんね、あした子供会の映画なんよ。」

そうか。でもここは、ボーリングだろ。

「知らん。わからん。行かん。」

「え? じゃ、こーじとふたりで行ってもいいのか?」

「いい。」

あれあれ・・

・・・・・

ふろがわいた。途中になっている用事があり、すぐにはいれないでいると、待ちきれず”こーじ”が先にはいった。

よめさんもころあいをみて”カズぼん”を裸にし、浴槽にいれたようだ。

「さくら、いいにおい。」

”こーじ”が言っている。”さくら”の入浴剤がほしい、とよめさんにねだって、わざわざKIRINDOまで買いにいったらしい。

いそいで仕事をかたづけ脱衣場へ。

浴室の扉のすきまから湯気にけむって湯船が見える。

”こーじ”と”カズぼん”が首だけ浮かべてニコニコしている。

あ・・かわいい・・・

疲れがすーっとぬける。ぼーっとみていると、”カズぼん”がゴボっと倒れた。

わああっ!

と、すぐに”こーじ”が支える。・・おおっっ、やるなあ、4歳。

・・・

「さくら」はいい香りだ。でも、さくらの花に香りがあったかな。

「はいってもいい?」あっくんだ。

「いいよ。」

「あきのりーっ、ふく、ぬいでるー?」

「こーじ、”おにいちゃん”、やろ。」

「ちがう、あきのりくん。」

「・・・・・」

”あっくん”もはいって来て、きょうもにぎやかだ。

”カズぼん”は、いつも以上にパワフルだ。

「ちんち、ちんち」と叫びながら二人のおにいちゃんのおちんちんをさわりにいく。

”こーじ”は、なにかの数え歌のようなのを歌いながら踊っている。

そしてふたりをあげると、嵐の後のようにしずかな浴室。

「あっくん、ボーリング行きたくないの?」

「映画がいいの。」

「じゃ、映画が終わってからいこ。」

「いいの。行かない。前にいったから。」

「何スネてんねん。」

「なんでもいいの。いかない。」

「ほんまにええねんな。」

「おとうさん、決めて。」

なんじゃ、そら。

「おふろあがったら、自分で決めて、はっきり言いなさい。行かないのか行きたいのか。」

何かに遠慮しているのか、こだわっているのか、気に入らないのか・・。

すなおじゃない。子供らしく、すなおに「行く!」って言えばいいのに。

・・・・・・・

・・・・・・・

「あっくん、どうする?」

「・ ・ ・ いく ・」

というわけで、やっと映画から帰ってきたら出かけることに落ち着いた。

「”あっくん”、映画のあとボーリング行くって言ったの?」

「ああ。ようわからんなあ。ムツカシイ。」

しかし、よめさんにはいわないが、実は少しわかる。

あいつは、私にそっくりなのだ。

私も家族ででかけるときには、なぜかいつもスネていた。自分でもよく分からない理由で・・・・

なんか、いろいろ頭で、いらんことまでいっぱい考えてしまうんだろう・・・・

「で、映画、なんていうやつ?」

「Mr.インクレディブルだって。」

「それ、うちにDVDあるやん・・・・」

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2006年2月12日 (日曜日)

くりかえし

「てぃんてぃんぶりぶりそんせんじー」

両手を腰にあて、おしりをふりながら”こーじ”が湯船に立って踊っている。

「こーじ、肩まではいらんとまた風邪ひくぞ」

私のひざの上の”カズぼん”がひょいと振り向きニコニコしながら左手を伸ばして”こーじ”のおちんちんをさわる。

きゃあきゃあいいながら、でもさわられたままだ。

クレヨンしんちゃんの実写版があれば間違いなく”こーじ”が主役に選ばれるだろう。

先に自分のからだを洗おうと”カズぼん”をひざから下ろし湯船にたたせる。

最近はひざをまげて肩までつかったりするのであまり倒れる心配はしていない。

見ていると、耳まで湯につかり後頭部をぬらして気持ちよさそうに目を閉じている。

その様子は、むかし共同浴場で見た近所のおじいさんにそっくりだ。

今日は1日中体育館だったためか頭がかゆい。よし、思い切って先に頭髪を洗うぞ。

ふとみると”カズぼん”が沈んでいた。

わおーっっっ!

あわてて抱き上げる。ごほんごほんと咳をした。

すぐ気づいたのでよかったが・・

浴槽には”こーじ”がいるのだが、やはり役には立たなかった・・

これは笑い話ではすまない。猛烈反省。

「誰かあがる?」”あっくん”が外から聞いた。

「はいっておいで」”あっくん”にたのもう。

「あっくん、カズぼんみといてや。さっき沈んでん。」

「えーっ!ほんと?」

さすが8歳。じょうずに抱きかかえている。

・・

・・

そういえば突然思い出したことがある。

私が小さい頃、父親がよく言っていたこと。

それは社宅の共同浴場でわたしがおぼれかけた話。

それも父親が頭髪をあらっていたときだ。

ふっと見ると、もがいていたそうだ。

まさかそういうことが遺伝するとは思えないが。

私が小学校の2年生のとき、社宅の運動会で父親は徒競走に出場し、アキレス腱を切った。

ことしの秋は気をつけよう。

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2006年2月 9日 (木曜日)

はじめてのことば

「こーじね、きょう幼稚園で女の子を突き飛ばして泣かしたんよ。」

”カズぼん”の服を脱がしながら扉の外でよめさんがいった。

”こーじ”は4歳で、この4月から幼稚園に行く予定だが、今からよめさんが時々遊びに連れて行っている。

私のひざの上にのっていた”こーじ”が突然動いてこちらを向き背中を浴槽の壁につけた。

私の顔を見ている。

怒った顔をしている私を見て、いつもの顔で泣き出した。我慢したいけど、我慢しきれず絞り出すように。

「なんでそんなことした?」

「だって線がいらないから・・」

”けんぱ”のまるをかいていて、どうもその女の子が”こーじ”の思わない部分に線をひいたようである。

「こーじ、小さい子や女の子を突き飛ばしたらだめ!」

”こーじ”がわーっと泣き出した。

「こーじ、これからはもうしないね。もう今度からあかんで。」

「ひ、ひ、・・うん、」

「わかったらもういいから。」

かおをくしゃくしゃにしながらこちらに倒れ込んでくる。

そして”カズぼん”登場。

最近傍若無人ぐあいに磨きのかかった”カズぼん”は私のひざの上で半べそをかいている”こーじ”を尻目に浴槽の中を歩きまわる。

お気に入りの蛇口の下でくるっとこちらを向いた。

お湯の中を見つめている。すっと手を伸ばし、”こーじ”のまたのところへ。

「きゃっ」と”こーじ”がからだを揺する。

”カズぼん”はそれから自分のまたのところに手をやり、「ちんち」と一言。

”こーじ”が笑った。

それにしても、「あ」と「おっ」しか聞いたことがなかったのに、はじめて聞いた”カズぼん”の単語がよりによって・・・

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2006年2月 8日 (水曜日)

百ます計算

「あっくん、学校で百ます計算してんねやろ?」

「うん・・でも、もうやりたくない。」

「え?」

「おもしろくないんだよ。」

「なんで?」

どうやら話を聞くと、最初の頃はクラスで一番早くできていたのに、最近はほかのみんなも早くなってきて5番とか、6番とかになってしまい、それが耐えられないらしい。

「計算はわかっているのに、書くのに時間がかかるんだよ。もうおもしろくないから、やりたくない。」

「あっくん、一番になられへんからやりたくないんか?」

「そんなんじゃないけどやりたくないんだよ。」

「どんなんや。」

「4人、5人と先にできた人がいると、もうやる気がなくなる。」

「やっぱり、一番になりたいからやろ?あっくん、そんなことゆうてたら、日本とか世界で一番になれんかったらあかんのんちゃうん?」

「違うの。クラスで一番でいいの。」

「あっくん、自分より走るの速い子と競争するときは最初からやる気なくなるんか?」

「うん。」

「えー!」

えらいこっちゃ。

「そんなもん、走ってみなわからんやん。」

「いいの。」

おおー、なんて言ったらいい?

「百ます計算、早くなった子たちはがんばったからやろ?あっくん、がんばったか?がんばってないやろ。次はあっくんががんばる番やろ。」

「がんばっても勝てないもん。」

「その子たちはがんばって前より早くなったんやろ?あっくんも、今より早くなるようにがんばったらいいやん。別にその子らに勝てんでも。」

「・・・うん」

「そうや、あっくん、おふろからあがったらおとうさんと百ます計算しよ。な?」

「いいけど」

・・・・・

「はい、おとうさん、1分30秒。」

これはなかなかたいへんだ。しかしはまる。

ナントカDSと脳のトレーニングのソフトを買わなくても、これでじゅうぶんな気がする。

「あっくん、もっかいたのむ、測って。つぎ足し算いくわ。」

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2006年2月 7日 (火曜日)

おふろぱぱ「番外編」

このブログをつい最近初公開したさいに

「どうして”おふろ”でなく”あふろ”なのか?」

という指摘をうけた。

もっともな疑問だ。

じつは最初「おふろのじかん」というタイトルに決めていたとき、ためしにこの言葉を検索エンジンでチェックしてみたことがある。

けっこうたくさんひっかかってきて、中にはHなマンガまであったのだ。

これはイカンということで、

上の子が小さいとき「お風呂」のことを「あうろ」と言っていたのを思い出し、ええいとばかり「あふろのじかん」とした。

うそだ。

本当のことを言うと、その指摘があってはじめてこのブログのタイトルが

「おふろ」でなく「あふろ」になっていることを知った。

打鍵ミスだ。

致命的な。

2ヶ月、20回以上更新していて気づかなかった・・・

ついに、ついに、ボケた・・・

「あふろ」と言う文字を「おふろ」と思いこんでいた。

なさけない・・

・・・

日常のなかでもこんなふうにボケていることってあるんだろう。

いましめの意味を込めて、タイトル、このままでいこうと静かに決心。

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